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伊豆諸島南方の海底火山「明神礁」付近で海面変色 海底噴火が発生する可能性…気象庁が警報発表

2023年1月26日 20:58
伊豆諸島南方の海底火山「明神礁」付近で海面変色 海底噴火が発生する可能性…気象庁が警報発表

伊豆諸島の南方にある海底火山「明神礁」付近で海面が薄い黄緑色に変色しているのが確認されました。今後、海底噴火が発生する可能性があることから気象庁は噴火警報を発表しています。

26日、海上保安庁がおこなった観測では、東京から南におよそ420キロの位置にある海底火山「明神礁」付近で、直径およそ100メートルの海面が薄い黄緑色に変色しているのが確認されたということです。

海面の変色が確認されたのは2017年11月以来です。

「明神礁」は伊豆諸島・青ヶ島の南にある海底火山「ベヨネース列岩」の一部で戦後、数年おきに噴火を繰り返していて1952年には調査中の海上保安庁の測量船が激しい噴火に巻き込まれ、乗組員31人全員が死亡しています。

1971年以降、噴火は発生していませんが、その後も時々、火山活動の活発化を示す海面の変色が確認されています。

気象庁は今後、海底噴火が発生する可能性があるとして午後7時半に周辺の海域に噴火警報を発表しました。

噴火による大きな噴石やベースサージと呼ばれる横なぐりの噴煙に警戒を呼びかけています。

また、海上保安庁も航行警報を出して周囲の船舶に注意を呼びかけています。

画像提供:海上保安庁