「犯行態様が殺人に近い」 27歳の男を重要指名手配 “ひき逃げ”として初めて 別府の大学生2人死傷
大分県別府市で2人を死傷させ逃走した、ひき逃げの疑いがもたれている容疑者が、9月8日に全国の警察をあげて捜査する「重要指名手配」に指定されました。ひき逃げ事件としては初めての指定となります。
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海辺のような場所で「沖縄みたいね」と話す映像の中の人物は、9月8日に重要指名手配容疑者に指定された八田与一容疑者(27)です。
八田容疑者は2022年6月、大分県別府市で軽自動車を運転し、バイク2台に衝突して大学生2人を死傷させ、そのまま逃走したひき逃げの疑いがもたれています。当時の防犯カメラには、衝突され、飛ばされる2台のバイクが映っていました。
大分県警は捜査本部を設置し八田容疑者を指名手配していましたが、警察庁は八田容疑者を9月8日付で「重要指名手配」に指定し、全国に張り出すことにしました。
警察庁は「犯行態様が殺人に近く全国の警察をあげて捜査する必要がある」として、ひき逃げ事件としては初めて、重要指名手配容疑者に指定しました。八田容疑者の検挙につながる有力な情報提供者には捜査特別報奨金が最高で300万円支払われることになります。
遺族は「全国警察の捜査が進むことに期待しています。ひとごとと思わず、似た人物がいたら近くの交番に情報提供をお願いします」などとコメントしています。