“焼きたて”でなく“冷凍” 厳しい暑さの中“冷やしパン”が人気 新しい食感で…
ことしの厳しい暑さを乗り切るために始まった、パンの新しい楽しみ方が注目されています。
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連日、厳しい暑さとなったことしの夏、“焼きたて”が代名詞のパンの楽しみ方にも変化が出てきています。
東京・世田谷区にある店は、注文してからパンを焼いて提供する“焼きたて”を売りにしています。しかし、店を訪ねると、パンがあったのは冷凍庫の中でした。今、冷たいまま食べる、“冷やしパン”が人気です。
お客さん
「おいしいですよ、しつこくないから」
半解凍して食べると、しゃりしゃりとした新しい食感が楽しめるという“冷やしパン”。ことしから売り出したワケは――
YOUR OVEN 中間大樹店長
「気温が高いと、焼きたてのパンの売り上げも落ちてしまうので、デザート感覚で、冷たーく食べていただくために新しく始めました。1日80~100(個)ぐらいは売れます」
夏限定で、9月末まで販売する予定ということです。
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一方、全国のパンをお取り寄せできるサイトでは、お取り寄せならではの“冷やしパン”がありました。砂糖とバターがたっぷり練り込まれた「クイニーアマン」が冷凍のまま味わえるのです。
実際に食べてみると――
記者
「ひんやりとしていて、ザクッとした食感が食べやすいです」
「クイニーアマン」は普段、店では“焼きたて”で売られていますが、冷凍で売り出したきっかけは――
ブーランジェリーカワムラ 川村徹シェフ
「フランスパンとか、ちょっとラスクをするのに冷凍庫に入れるんです。その中にクイニーアマンが紛れ込んでて、たまたま僕が食べてしまったんです。そしたら、『これうまいじゃん』ってなって、自分でびっくりしたんです」
シェフのつまみ食いから始まったという“冷やしパン”。当初、商品化の予定はありませんでしたが、通販サイトでの販売を開始しました。店頭でも、期間限定で販売しているということです。
ブーランジェリーカワムラ 川村徹シェフ
「冷凍ってロスパンとか、余ったパンを冷凍するとかっていうイメージしかなかったんですけど、いろんなチャレンジをしていきたいなっていう考えのひとつですね」
まだまだ残暑が厳しい中、冷たいおいしさで暑さを乗り切れそうです。