×

公園なのに…アパレルやスパ施設 “新しい公園”続々オープンのワケ

2024年3月13日 20:50
公園なのに…アパレルやスパ施設 “新しい公園”続々オープンのワケ

人々の憩いの場でもある公園が、今少しずつ変貌を遂げています。公園なのにアパレルやスパ施設まで…新たな公園のカタチとその理由を取材しました。

気持ちのいい青空の下で、子どもも大人もわんちゃんも…それぞれが楽しんでいるのは、国立競技場のすぐそばにある都立明治公園です。

かつては周りにアパートが立ち並び、何もない広場となっていた公園ですが、半年前にリニューアルオープン。さらに今年に入ってからはアウトドアショップ、カフェ、さらにスパ施設が開業予定です。アウトドアショップでは、子ども用のキックバイクもレンタルすることが可能で…

利用者
「公道で走らせるの危ないので、公園で貸してもらえると助かっています」

利用者
「子どももめいっぱい遊べるし、大人もカフェしたり休憩できる」

それぞれが過ごしやすい公園になっていました。その背景にあるのが、「パークPFI」という制度です。

公園は従来、各地自体の公費、つまり私たちの税金によって整備・運営が行われています。それを自治体ではなく、民間の事業者のお金やノウハウを使って公園を整備・運営するのが、「パークPFI制度」です。明治公園もこの制度によって公園内にカフェなどが誕生。今月下旬に開業するスパ施設には3つのサウナに加え、水深160センチの水風呂まで完備。本格的です。

スパ施設の担当者 東京建物 黒田敏さん
「(パークPFIは)通常の公園と比べてにぎわいの生まれ方とか、店舗・利用者のメリットをだせる。アクティビティーで遊んだ後にサウナ入ってカフェでお茶して帰る。非常にユニークな体験ができるところが他の公園と違うところ」

パークPFIの導入は全国で進んでいます。

千葉公園もその一つです。

千葉市の担当者
「フィットネスクラブやカフェやベーカリーなどの飲食施設、屋根付きのイベントスペースなどがあります」

千葉駅の近くに広がる千葉公園。東京ドーム3.4個分の広大な敷地には野球場や競輪場などがありましたが、老朽化によって廃止になりました。

そこで今回、野球場などを撤去し、広大な芝生の広場や飲食店などを整備することにしました。多くの人がくつろげる空間を提供しようと現在工事が進められていて、来月26日にリニューアルオープンする予定だといいます。

地元の大手企業と連携し、リニューアルを計画しているところもありました。

東京・葛飾区にある新宿交通公園。実物の都バスや駅に踏切、公道まで再現されていて、子どもたちは楽しく交通ルールを学ぶことができます。

――車乗ってどうでしたか

「たのしかった!」

子どもたちに大人気の公園をさらに魅力的にするのが、トミカやプラレールを製造しているタカラトミーです。本社があるのは葛飾区で、トミカやプラレールの世界観を公園に反映させる方向で現在、区と協議を進めているといいます。

利用者
「子どもはトミカとかプラレールとか好きなのでかなり楽しみにしています」

「パークPFI」を導入するかは検討中ですが、2029年度のオープンを目指すということです。