大分・伽藍岳 噴火警戒レベル1から2に引き上げ
大分県にある伽藍岳では、8日未明から山体を震源とする火山性地震が多発していることから福岡管区気象台は火口周辺に影響を及ぼす噴火の可能性があるとして、噴火警戒レベルを1から2に引き上げて、噴石や火砕流に警戒を呼びかけています。
福岡管区気象台によりますと、伽藍岳では8日午前2時47分から山の東側の深さ1キロから4キロ付近を震源とする火山性地震が多発していて、午前6時までに61回発生しているということです。
このため気象台は火山活動が高まっているとして、午前5時10分、鶴見岳・伽藍岳に火口周辺警報を発表して5段階の噴火警戒レベルを一番下のレベル1からレベル2の「火口周辺規制」に引き上げました。
伽藍岳では火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があることから、火口から概ね1キロの範囲では噴火で飛散する大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。
気象台によりますとこれまでのところ、火山性地震以外に、噴煙の状況や地殻変動の観測には特段の変化はみられないということで、きょう現地に職員を派遣して詳しく調査をおこなうことにしています。
鶴見岳・伽藍岳の噴火警戒レベルの引き上げは2016年に噴火警戒レベルを導入してから初めてのことです。
写真:気象庁火山監視カメラHPより