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能登半島地震から1か月…避難生活“長期化”も深刻 輪島市から中継

2024年2月1日 12:00
能登半島地震から1か月…避難生活“長期化”も深刻 輪島市から中継
能登半島地震は1日で発生から1か月です。これまでに238人の方が亡くなり、地震が起きた午後4時10分には、各地で祈りがささげられます。輪島市からNNN取材団の属ちひろ記者の報告です。

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大規模な火災が起きた石川県輪島市の朝市通りです。東京ドームより広い5万平方メートル余りが焼けた跡がほぼそのまま残っていて、花が手向けられています。この周辺の河井町では、今も7人の安否が分かっていません。妻と娘を亡くした男性は、1か月がたつこの日について、「発災から何日たったとかどうでもいい、何も変わらない」と話していました。

元日に発生した地震では、輪島市と珠洲市でそれぞれ101人が亡くなるなど、これまでに238人が犠牲になりました。このうち15人は災害関連死で、避難生活の長期化も深刻です。住宅の被害は分かっているだけで4万6000棟を超えていて、県のまとめでは1万5000人近くが今も避難所に身を寄せています。

そんな中、輪島市では1日、被災した家屋などから出る「災害廃棄物」の回収が始まりました。目印として、災害の「災」の字を書いて、家の前などに置いておくと回収される仕組みで、大きな家具や家電がトラックに積み込まれていきました。

輪島市民「本当に助かりました。食器棚も全部だめになったので、家の中、軽くしようと思って出しました」

輪島市は混雑を避けるため、廃棄物の仮置き場への直接の持ち込みは、受け付けていないということです。

地震から1か月となりますが、まだ、復旧に向けて動き始めたばかりという印象です。

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