所沢市のマンションで死亡の男性、ひたちなか市の25歳会社員と発表 殺人事件と断定し捜査本部設置
26日夜、埼玉県所沢市のマンションで男性が血を流して倒れているのが見つかり、その後、死亡した事件で、警察は死亡した男性は茨城県ひたちなか市の会社員・松本悠斗さん(25)と発表しました。警察は殺人事件と断定し27日夜、捜査本部を設置しました。
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27日夜、殺人事件の捜査本部を設置した埼玉県警。
「被疑者は令和6年12月26日、所沢市東住吉地内の集合住宅において、いずれかの方法で被害者を殺害したもの。男性殺人事件、捜査本部80名態勢を設置した」
警察が殺人事件と断定したのは、26日夜に埼玉県所沢市のマンションで起きた事件です。茨城県に住む松本悠斗さん(25)が、入り口付近で大量の血を流して倒れていて、搬送先の病院で死亡が確認されました。
当時近くにいた人(27日)
「今まで感じたことのない重苦しい雰囲気。次から次へと、原付に乗ったお巡りさんが応援にきたり、警察犬がこの辺の臭いを嗅いでいたり。まさか自分が住んでいる目と鼻の先で、こんな物騒な事件があるなんて」
現場では、捜査員が入念に防犯カメラを確認。周辺の柵や手すりなどの鑑識作業を行っていました。マンション内には複数の血痕が残されていたということです。
事件が起きた現場から約120キロ離れた、茨城県ひたちなか市に住む松本さん。事件があったマンションの住人ではなく、何らかの理由でマンションに訪れていたとみられています。
捜査関係者によると、事件の直前、現場付近の防犯カメラにマンションの中に入る様子が映っていたということです。しかし、その映像からわずか10分ほど後…
通報(26日午後9時半すぎ)
「人が倒れていて、付近に大量の血が流れている」
通りかかった男性から通報が入りました。
事件の様子を目撃していたというマンションの住人は…
事件があったマンションの住人
「血痕がついていた」
──どのあたりに?
「廊下です」
──血痕はどのくらい?
「下に向かっていたって感じですね、階段に。自分もこれはやばいと思って部屋に戻った」
警察が駆けつけたところ、松本さんは、下半身に刃物のようなものでつけられたとみられる傷がある状態で、マンション1階の入り口付近に倒れていたということです。
松本さんがマンションに訪れてから、約10分の間に、いったい何があったのか。
捜査関係者によると、血痕はマンションの上層階から松本さんが倒れていた入り口付近まで続いていて、発見現場ではなく、上層階で事件に巻き込まれた可能性もあるとみられています。
警察は、マンション内で何らかのトラブルがあったとみて捜査を進めています。
(12月27日放送『news zero』より)