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一部住民が“自主避難”続ける 石川・志賀町の現状は…<中継>

2024年2月9日 17:34
一部住民が“自主避難”続ける 石川・志賀町の現状は…<中継>
能登半島地震の発生から9日で40日目です。一部の住民が自主避難を続ける石川県志賀町から中継です。

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志賀町の稗造地区にきています。このあたりも被害が大きく、現在も、倒壊した家屋の一部が積み上げられています。そのすぐそばにある集会所が、地震発生の翌日から開設されている自主避難所です。

志賀町によりますと、町全体で13か所、145人の方が自主的に避難を続けていて、こちらの避難所でも15人の方が生活されています。

指定の避難所とは違い、自主的な避難所なので生活にも気を使っているということです。入り口を見てみると、「守って下さい ・手の消毒を ・マスクの着用 ・体温の測定」と書かれた紙が貼られています。

高齢者が多いため、体調管理には特に気をつけているということです。

――地震発生から40日目となりましたが、皆さんどのように生活されているのでしょうか。

まず感じたのは、皆さん非常に明るく、和気あいあいとした様子だということです。それぞれが大根やエビ、餅などいろいろな食材を持ち寄って自炊を行い、互いにコミュニケーションをしっかり取りながら、本当に一つの家族のように過ごされていました。

ただ、課題もあるといいます。自主避難所を開設された区長に話を聞くと、この地域では水道が部分的にしか復旧していないため、トイレは使えるものの、お風呂は、自衛隊が支援する入浴施設まで行く必要があるということです。

また、洗濯も自由にできるわけではなく、区長が「みんなのために」と洗濯機2台を臨時で近くに設置し、誰でも使えるようにしているということです。

10日以降にはボランティアの方が散髪やマッサージ、おでんの炊き出しを行う予定だということで、地域全体で助け合いながら避難生活を送っています。