沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設先となる名護市辺野古の埋め立てを巡り、国が沖縄県の代わりに工事の設計変更を承認する「代執行」に向けた裁判で、福岡高裁那覇支部は、国の請求を認め、沖縄県に対し設計変更の承認を命じました。

この裁判は、辺野古沖で見つかった軟弱な地盤を改良するための工事の設計変更を沖縄県が承認しないのは違法だとして、国が県に代わって承認する「代執行」に向け、県を訴えたものです。

福岡高裁那覇支部は20日の判決で、「最高裁判決で法令違反との判断を受けた後も放置していることは、社会公共の利益を害する」などとして、国側の請求を認め、沖縄県に対し今月25日までに設計変更を承認するよう命じました。これにより、沖縄県が承認しない場合、国は「代執行」を行うことができます。

一方、沖縄県の玉城知事は承認するか最高裁へ上告をするか判断を迫られることになります。