県内で農作物被害が拡大 情報通信技術を活用してシカを効率的に捕獲へ
県内でクマの出没が相次ぐ中、野生のシカによる農作物の被害も増えていて、猟友会のメンバーら9人が専門家から情報通信技術を活用した効率的なシカの捕獲法を学びました。(11月29日)
「これはセンサーカメラです。動物が通ったらそれを捉えてくれます。これを見ると何頭来ているかが分かるんです」
研修会では、センサーで反応するカメラと、シカのみが好む特殊なエサを活用した捕まえ方を学びました。
このうちセンサーで作動するカメラは、シカを感知すると映像がスマートフォンに届く仕組みで、シカがどんな行動を取っているかが分かるほか、現場に行かなくてもわなにかかったかどうかがわかり、負担の軽減につながります。
またシカをおびき寄せる特殊なエサは、クマやイノシシなどが誤ってわなにかかることを防ぎ、安全で効率的な捕獲につながるということです。
参加者は「現場に行かなくてよいなら、時間的にロスが少なくなっていい」と話していました。
県によりますと、去年のシカによる農作物の被害面積は56ヘクタールと、5年前に比べて5倍以上に増えていて、県では最新技術を活用して農作物の被害軽減につなげたいとしています。