日本原電敦賀原発2号機 安全審査「不合格」を原子力規制委員会が正式決定
日本原電敦賀原発2号機について、原子力規制委員会は13日、委員会の発足後初めて、安全審査を「不合格」とする審査書を正式に決定しました。
敦賀原発2号機については、原子炉建屋の真下に「活断層」がある可能性が否定できないとして、原子力規制委員会が事実上、審査の不合格を意味する審査書案を了承していました。
その後、一般から意見を募るパブリックコメントを募集し、寄せられた内容について審議した結果、新たな論点・視点などはなく、5人の委員全員の合意で審査書が最終決定されました。
不合格の審査書が決定されるのは福島第一原発の事故後規制委員会が発足して以来初めてです。
日本原電は、再稼働審査の再申請に向けて、「必要な追加調査の内容について、社外の専門家の意見も踏まえながら、具体化していく」とコメントしていて、社長と原子力担当の副社長が、役員報酬の50パーセントを2か月自主返上すると発表しました。