あと1年半後に迫っていた中部縦貫道「大野油坂道路」の開通時期が白紙になりました。橋の工事を巡って問題が浮上し、調査や設計の見直しが必要になったということです。

6日県と国土交通省近畿地方整備局は工事の進ちょく状況を確認しました。

それによりますと、去年秋に開通した大野市和泉地区の九頭竜インターチェンジの先にある、現在工事中で、岐阜県境の油坂までの間にある、箱ケ瀬の新子馬巣谷橋で、橋脚の基礎部分が地面の中に沈まなくなったということです。

山側からの力が想定以上に強いことが原因と考えられ、橋を支える山ののり面には亀裂もできていました。

また有識者による検討会議では、広範囲で地盤が動いている可能性も否定できないとして、新たな調査や対策を検討すべきとの意見が出たということです。

これを受けて近畿地方整備局は、これまで2026年春としていた開通時期を白紙とし、事業費も含めて再検討を進める方針です。

中部縦貫道の県内区間は、全線開通を目前にして工事が行き詰まってしまいました。