福井空襲から79年 福井市の戦争体験者が悲惨な’火の海’様子と平和の尊さ語る
福井空襲から79年がたとうとする中、福井市内の小学校で11日、戦争を体験した男性が当時の悲惨な状況を語り、児童たちは平和の尊さを強く感じていました。
田中文夫さん
「悪夢のような一夜が明け、外に出てみれば一面の焼け野原だった。」
順化小学校で児童たちに福井空襲の悲惨さを語ったのは当時9歳だった田中文夫さん(88)です。
およそ1500人が犠牲となった「福井空襲」。戦争の記憶が時の流れと共に風化しようとする中、まちが火の海に包まれた悲惨な状況や、食料が足りず飢えに苦しんだ体験を語り、戦争を根絶させたいとの願いを訴えました。
児童
「戦争の話を聞いて昔の生活は大変だと思ったので、今を大切にして、これからも楽しく過ごせれば。」
この後児童たちは戦争で亡くなった人への鎮魂の願いを込めた灯籠を作り、今月20日に福井市の中央公園で平和の灯りをともします。