SNSで知り合った中国籍を名乗る女性から架空の為替取引を持ち掛けられ、越前市の男性が現金1990万円をだまし取られたことが分かりました。

警察の調べによりますと、越前市に住む60代の男性は去年11月中旬、中国籍で36歳だという女性から突然、SNSを通じて「ひとりで寂しい」とメッセージを受け取り、その後のやりとりの中で「一緒に住む家を買うために一緒にお金を増やそう」「もっとお金を追加した方が儲かる」などと為替取引を勧められたということです。

男性はその後、女性の指定する口座に去年12月下旬までに8回にわたって合わせて1990万円を送金し、だまし取られたものです。取り引きに使われたサイト上では当初、3000万円の利益が出ていると表示されていて、男性は安心していましたが、出金しようとした際に高額な税金がかかることを不審に思い、警察に相談したことで事件が発覚しました。なお、男性はこの女性と一度も顔を合わせていなかったということです。

警察では、SNSなどで知り合った相手に恋愛感情を抱かせて金銭をだまし取る「ロマンス詐欺事件」として捜査を進めるとともに、顔の知らない人には絶対に金を送らないよう注意を呼びかけています。