住宅への浸水被害を防ぐ 輪中堤(わじゅうてい)が小浜市に完成へ
集落のまわりを1.6メートルの高さの堤防などで囲う
小浜市の北川の支流江古川に面した地区で、集落を堤防や土手で囲む「輪中堤(わじゅうてい)」がほぼ完成し、大雨などで川が氾濫した際に住宅への浸水被害を防ぐ効果が期待されています。(2月21日)
江古川地区では2013年の台風18号で川が氾濫するなどして多数の床上や床下浸水の被害が出ていて、県は住宅への浸水を防ごうと2018年から9億円をかけて「輪中堤」の整備を進めていました。
集落の周りを高さおよそ1.6メートルの堤防や土手で囲うもので、総延長は683メートル。
県嶺南振興局によりますと、河川の大規模な改修に比べて工事の期間を短縮でき、費用も抑えられるということです。
地区の住民
「うちがここに来てから20何年経ちますけど、床下・床上をあわせたら5、6回は水が来ています。このような輪中を造るという対応をしてもらい安心です」
輪中堤は3月中に完成する見込みで、江古川流域で頻発する洪水から住民の暮らしを守ります。