武生看護専門学校の卒業生 在校生が教職員からのパワハラ被害を訴え 福井地方法務局が実態調査へ
越前市にある武生看護専門学校の卒業生や在校生が、教職員からのパワハラ被害を訴えていて、福井地方法務局も被害の実態について調査に乗り出します。
■パワハラ被害を訴える卒業生
「記入をしなくてはいけない書類があり、ミスを一か所してしまった時に、私にだけ教員は皆の前で罵声というか、『あなたは看護師になったら絶対に人を殺す こんなミスを普通はしない』と」
こう訴えるのは今年3月に武生看護専門学校を卒業した30代の女性です。
女性を含め卒業生と在校生の男女4人は、2021年から今年まで、複数の教職員から人格を否定するような言動や威圧的な態度といった、いわゆるパワハラ被害を受けたとして、学校を運営する武生医師会に対し謝罪と再発防止を求めています。
訴えを受けて医師会では、第三者を含む調査委員会を設置し、来年3月までに調査結果をまとめて学生側に報告する予定です。
取材に対し医師会は、「調査をするとともに、パワハラの有無にかかわらず、相談窓口をつくるなど、ハラスメントが起こった場合の体制づくりに取り組みたい」とコメントしています。
一方、学生側は福井地方法務局にも人権救済を申し立て、法務局は実態調査に乗り出すことにしています。