関西電力が使用済み核燃料の県外搬出計画を見直し 1年足らずの破綻で福井県は不信感あらわ
再処理工場の完成延期を受け、関西電力は使用済み核燃料の県外搬出計画を見直すことになり、1年足らずの計画破綻に県は不信感を示しました。
関西電力 水田仁原子力事業本部長
「計画通りに使用済み燃料の搬出ができなくなったことについて、誠に申し訳なく、心よりお詫び申し上げます」
関西電力は30日、資源エネルギー庁とともに鷲頭副知事と面談し、使用済み核燃料の県外搬出に関する計画を見直すことを報告しました。
青森県六ケ所村の再処理工場の完成延期を受けて計画が破綻したもので、報告を受けた鷲頭副知事は不信感をあらわにしました。
鷲頭美央副知事
「極めて遺憾 これは昨年10月の県との約束に反するもので、関西電力は昨年のロードマップを策定する前の状態に立ち返って、不退転の覚悟を示すべき」
新たな計画案を示す時期について関西電力は「なるべく早くに」と答えるにとどまりました。
水田仁原子力事業本部長
「実効性のあるロードマップをきちっと示す信頼については、我々のこれからの行動で示すしかない」
計画策定から1年も立たずに見直すことになった使用済み核燃料搬出の問題。関西電力は県や立地市町との信頼関係が問われています。