鯖江市の西山動物園で飼育されていたメスのレッサーパンダ「かえで」が嫁入りのため、石川の動物園に旅立ちました。お別れ会には県の内外からファンが訪れ、別れを惜しみました。

性格は大胆でおてんば。表情豊かなメスのレッサーパンダ･かえでちゃんです。

鯖江市の西山動物園で2日、かえでちゃんのお別れ会が開かれ、県の内外から80人ほどのファンが集まりました。中にはオリジナルグッズを身に着けたファンの姿も。

会場ではかえでちゃんカードが配られ、来園者が撮った写真やメッセージが壁いっぱいに張られました。

■愛知県から来た子ども
「かえでちゃんはまるんとしていてかわいいから、さみしい」
■市内から来た子ども
「みんなに甘えているところがかわいい」

3年前の6月に鯖江で産まれたかえでちゃん。今は人間でいえば20代くらいで、嫁入りのため、石川県能美市のいしかわ動物園に移動することになります。

■静岡県から来た人
「月に2～3回はこちらに来るようにしていた。すごく運動神経がいい。笑顔がとてもチャーミングな子。そんなところがすごいかわいいと思う」
「本当に体に気をつけて、いい子を産んでねという感じ。なんか親みたい」

3日午後。かえでちゃんは生まれ育った鯖江を後にしました。

■かえでちゃんを育てた飼育員
「他の動物園に移動するのはさみしい気持ちもあるけど、かえでのためにもレッサーパンダの種のためにも、とても大事なのことなので。かえで元気でね」

多くのファンに親しまれたかえでちゃん。元気な赤ちゃんを産んで、優しいママになってくれるはずです。

なお、今回の嫁入りは絶滅危惧種に指定されるレッサーパンダの種の保存のためで、今後、西山動物園に戻ってくることはほとんどないということです。