「不眠不休で作業に…」 県内の運送会社も被災地支援 依頼相次ぎ混乱や不安も
能登半島地震を受け、県内の運送会社も道路の復旧支援や支援物資の輸送などに動き出しています。福井市の北陸トラック運送グループでは、道路の復旧作業に向けた応援の依頼を受けダンプカー10台を現地に派遣し、地震発生直後の元日から30時間にわたって作業にあたりましたが、車両や人材が限られる中相次ぐ依頼に混乱や不安も生じているといいます。(1月5日)
北陸トラック運送のグループ会社・ハートフルの渡辺真由美社長は「消防車、自衛隊の車が現地に行けない状況でとどまっていた。それを一刻も早く道を通れるようにするのが私たちの仕事。ほぼ不眠不休で作業にあたりました」と支援活動の経験を語りました。
この他物資の輸送なども懸命に続けていますが、北陸トラック運送の水島正芳社長は「それぞれの荷主がバラバラで支援物資を持って行きたいという話になっている。通常の仕事を止めずにとなってくると当然無理をしないといけないし、身の危険を感じながら現地入りするのはドライバーとしては大変なこと。こうしたことを行政でまとめて声掛けしてもらえると我々としてはやりやすい」と、車両や人材も限られる中、相次ぐ依頼に混乱や不安が生じている現状を明かしました。
始まったばかりの被災地支援。多くの人たちの理解と協力のもとより広い視野での判断が求められています。