春の雪が福島県内を直撃しました。南岸低気圧などの影響で福島県内は3月4日夜から5日朝にかけて、中通りと浜通りを中心に湿った雪が降りました。5日は高校の入学試験や卒業式も行われ、なぜ、きょうなの…と困惑してる人たちも多くいました。

南岸低気圧などの影響で4日夜から中通りや浜通りを中心に降り積もった雪。水分が多く湿った雪でした。雪は、そのまま降り続き、一夜明けて郡山市内を取材すると、多くの雪が積っていました。
■箕田竜也記者
「郡山市市街地でも多くの雪が積もっています。こちらでは機械を使った除雪作業が行われています」

百貨店近くの駐車場も除雪作業に追われました。
■除雪作業をする人
「20センチくらい（積もった）。今日（うすい百貨店で）北海道の物産展とかあるから、午前10時前にはある程度お客様が入りやすいようにしておくのが仕事です。」

一方で、学生にとって大切な日。
■受験生
「受験しに行きます。応援してくれた人たちの応援に応えられるように絶対合格します。」
福島県立高校の前期選抜試験です。なにもこの日に降らなくても…と思った受験生たちも多かったと思います。
それでも試験に備え、いつもより一時間ほど早く家を出たという受験生もいました。

そして、郡山市内を取材していくとこんな光景も…足元を気をつけながら坂を下っていたのは…振り袖姿の女性たちです。
■カメラマン
「今日何があるんですか？
■専門学校の合同卒業式に出席する振り袖姿の女性
「卒業式です」
■カメラマン
「こんな天気ですが…」
■振り袖姿の卒業生
「大変です。こんなに降るとは思ってなかったんで…」
郡山市で専門学校の卒業式が行われました。
皆さん、とっておき晴れ着で参加しようとしましたが、降り積もった雪が解け足元はシャーベット状態です。
振り袖が汚れないように慎重に歩く姿が多く見られました。
■スーツ姿の卒業生
「雪です。最悪ですね」
雪は、浜通りでも…。
■NNN取材団 穴井飛鳥記者
「いわき市三和町に来ています。断続的に弱い雨が降り続いていますが道路の脇には今も多くの雪が残っています」
雪は雨に変わりましたが、いわき市の山沿いでは屋根の上などにはまだ残っていました。
水分が多く、湿った今回の雪。やはり困るのは…
■王国屹記者
「福島市は雪の勢いは収まりましたが、水分を多く含んだみぞれが降り続いています。路面を見てみますと、雪が溶けてシャーベット状となっていて、非常に歩きづらくなっています」
福島市では午前中から次第にみぞれや雨に変わり、歩道は雪が解けて水がたまりグチャグチャに…歩くのもやっとです。
■通行する女性
「とりあえず転ばないように注意している」
■通行する女性
「きょうバレエシューズで来ちゃって、すごく歩きにくくて、ちゃんと長靴を履いて来たらよかったなと思う、恥ずかしい。車も運転大変だと思うし、ちょっと嫌。久々の雪なので、対策していない人も多いのかなと思う」

午前6時までの12時間の降雪量は天栄村湯本で19センチ、福島市茂庭で16センチなどとなりました。この後も雨が降ったり止んだりで積雪の多い所では雪解けが進みます。屋根からの落雪やなだれ、車のスリップや歩行中の転倒に十分注意が必要です。