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震災から14年…津波で家族を失った女性の気持ちに変化が・福島県  

2025年3月11日 19:52
震災から14年…津波で家族を失った女性の気持ちに変化が・福島県  
浪江町・請戸地区で被災し、母と姉を津波で亡くした1人の女性を取材しました。あの日から14年が経ち女性の気持ちには変化が生まれていました。

震災、津波、原発事故…あの日、家族を失った女性。この14年、何度も避難を繰り返し再びたどり着いた場所は故郷でした。
■車を運転する舛倉さん
「震災の時は、ここを通って避難したんです」
浪江町にある定食屋さん。舛倉さんの家族が経営しています。
一日の始まりは、仕込みから。2人の孫と一緒に慣れた手つきで手際良くこなしていきます。

■孫の洸翔さん
「凄い助かりますよ、元気ですよ。若者がいればもっと盛り上がると思う」

■舛倉さん
「いずれ本当に人が住むのかなという感じだった」
舛倉さんが向かったのは浪江町の芸能祭です。
■舛倉さん
「孫が出るんです、楽しみ」
震災後に生まれた孫の雛花さんは浪江町の小学校に通っています。
■舛倉さん
「こうやって集まれるのはいいですよね」
■小野
「舛倉さんも出番があるんですよね?」

津波で亡くなった姉の美代子さんは人前で歌うことが大好きでした。
思い出の中の美代子さんを重ね舛倉さんも、震災後に歌を披露するようになりました。
■舛倉さん
「なんでこんなことになったのかなって思うことはある」

震災当時、お姉さんが被災した車を叩く舛倉さん

■歌う舛倉さん
「…」
■舛倉さん
「でも不安はやっぱりあるね。自分の場所がどんな風にかわっていくのか見ていきたい」
最終更新日:2025年3月11日 19:55
福島中央テレビのニュース