【県の試験場でコイヘルペスの疑い…約60万尾を焼却処分】他の池のコイを搬入していないのに…原因不明【猪苗代町・福島県】
猪苗代町にある県内水面水産試験場のマゴイを検査したところ、コイヘルペスの陽性が確認されました。県はおよそ60万尾のふ化仔魚などを焼却処分しています。
県によりますと、6月14日から18日にかけて、試験場の池で飼育していたコイ111尾と、この池の親魚から得たふ化仔魚およそ60万尾が死亡したということです。このため、生き残っていたマゴイ4検体を調べたところ、1検体がコイヘルペスの陽性だったということです。コイヘルペスはマゴイとニシキゴイにだけ感染し、コイ以外の魚や人への感染はありません。県は感染が疑われるコイおよそ60万尾の焼却処分を行っているほか、まん延防止のため飼育池の消毒を行うとしています。また、国立研究開発法人水産研究・教育機構 増養殖研究所(三重県)に検体を送り、確定診断を依頼していて、結果は6月25日までに判明する見込です。
また、県によりますと感染経路で疑われるのは、他の池などから搬入したコイがウイルスを持っているケースだということですが、今回大量死があった池には他から搬入したコイはいないということで、原因は分かっていないということで、感染経路の特定を急いでいます。