【速報】初代「門司駅」遺構 一部を現地で保存へ 北九州市が方針を転換
北九州市で見つかった初代門司駅の遺構について、武内市長は21日、一部を現地で保存することを明らかにしました。
午前10時から会見を開いて発表しました。
武内市長は、現地での複合公共施設の建設について「議会の議決に従い、着実に進めてきました。遺構をどのように後世につないでいくのか検討した結果、市民の安全安心を守り記憶をつなぐ5つの方策をとりまとめました」として、以下の5つを発表しました。
▽遺構の一部存置(そのまま残す)
▽遺構の一部取出し展示(折尾駅方式)
▽遺構の丁寧な記録保存
▽公共施設内に展示コーナーを設置(デジタルも活用)
▽子どもが学べる素材の作成
その上で「さまざまな意見を踏まえ、市として最大限、何ができるか悩みながら検討を進め、工事に大きな影響を与えることなく、設計内容を変更することなく、遺構の一部分を残すことにしたい」と述べました。
複合公共施設の建設予定地では15日に造成工事が始まり、市は11月末にも遺構の取り壊しに着手するとしていました。
初代門司駅の遺構をめぐっては専門家や市民団体などから保存を求める声が上がっていますが、北九州市は、追加の発掘調査でも、「これまでの内容を超えるような発見はない」として、遺構の一部を移築して展示するなどの検討を進めていました。
今回、方針を転換して、現地で一部を保存することを発表したものです。