【核のごみ最終処分場】玄海町議会が調査請願を採択 町長「5月くらいには決断」知事「新たな負担を受け入れる考えはない」佐賀
佐賀県の玄海町議会は26日、本会議を開き、いわゆる”核のごみ”の最終処分場の選定に向けた調査の応募を求める請願を賛成多数で採択しました。
玄海町議会には、原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物・いわゆる“核のごみ”の最終処分場の選定に向けた調査の応募を求める請願が出されています。
調査の第1段階となる「文献調査」を受け入れた場合、国から最大で20億円が交付されます。
■吉原美樹記者
「まもなく本会議が開かれます。傍聴席には多くの報道陣、町民がいます。」
本会議では賛成・反対の立場で町議が発言したあと、議決へと進みました。25日の特別委員会での採択に続き、賛成6人、反対3人の賛成多数で採択しました。
採択を受け、調査に応募するか最終的に判断するのが脇山伸太郎町長です。
■玄海町・脇山伸太郎町長
「5月くらいには決断したいなと思っています。議会のほうですでに採択されているわけですから、あまり引き延ばすっていうのも。」
福岡県の服部知事も取材に応じました。
■福岡県・服部知事
「賛否両論あるなかで、脇山町長におかれては大変難しい判断が求められていると思います。」
その上で、町長の判断を見守りたいと話しました。
また、佐賀県の山口知事も調査の受け入れについては判断を見守る考えを示したうえで「新たな負担を受け入れる考えはない」と述べ、改めて最終処分場の建設に反対しました。