卒業式後の生徒84人に武道の「補習」 新型コロナの影響で実施を見送り→「映像を見せる」代替措置の通達を中学校が見落とす 福岡・直方市
福岡県直方市の中学校が、この春の卒業生84人に対し必修の「武道」の授業を行わず、卒業式後に「補習」を行っていることが分かりました。
直方市教育委員会によりますと、「武道」の授業を行っていなかったのは市立直方第一中学校です。
学習指導要領では「武道」の授業が必修となっていますが、直方第一中学校では新型コロナの感染拡大防止のため、この春卒業した生徒84人への武道の実技の授業実施を見送っていました。
県の教育委員会から代替措置として映像を見せる授業を行うことなどが通達されていましたが、中学校側が見落とし、授業が行われないまま3月7日に卒業式を迎えました。
保健体育の必要時間数は満たしていて卒業に影響はありませんが、あらためて市の教育委員会からの指摘を受けて、中学校は3月28日から3日間武道の「補習」を行い、卒業生に受講を呼びかけています。
直方第一中学校は「できるだけ多くの生徒が学べるよう機会を設けた。生徒や保護者には申し訳ない」と話しています。