×

死産の赤ちゃんをゴミ箱に 21歳の技能実習生に執行猶予付き有罪判決「周囲に相談できないまま出産」

2025年3月7日 19:05
死産の赤ちゃんをゴミ箱に 21歳の技能実習生に執行猶予付き有罪判決「周囲に相談できないまま出産」

死産した赤ちゃんの遺体をゴミ箱に捨てたとされる、ベトナム人技能実習生の女に有罪判決です。

ベトナム人技能実習生、グエン・テイ・グエット被告(21)は去年2月、福岡市のアパートで、死産した男の子の赤ちゃんの遺体をポリ袋に入れゴミ箱に捨てた罪に問われています。

これまでの裁判でグエット被告側は「技能実習生という立場で妊娠を打ち明けられず、“孤立出産”に追い込まれたことに問題がある」と訴えた上で「遺体を一時的に保管して、あとで取り出そうと考えていた」と無罪を主張してきました。

福岡地方裁判所の鈴嶋晋一裁判長は7日、「遺体を丁重に扱い、尊崇の念を持って弔うこととはかけ離れた行為と言わざるを得ない」と指摘しました。

一方で、「妊娠したら帰国を余儀なくされるのではないかと考え、周囲に相談できないまま出産に至ったことは同情できる」として、懲役1年6か月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。(求刑:懲役1年6か月)

裁判後、弁護士と支援者が開いた報告集会で、グエット被告は改めて無罪を訴えました。

■グエン・ティ・グエット被告
「私は子どもの遺体を捨てたり隠したりしていないです。私自身と、孤立出産する外国人女性や日本人女性のために頑張ります。」

グエット被告は控訴する方針です。

最終更新日:2025年3月7日 19:05
福岡放送のニュース