スマホ誤作動による110番通報に注意 いたずら・無言電話…通報の3割が緊急性低く 福岡県警
あす、1月10日は「110番の日」です。福岡県警は9日、去年1年間に寄せられた110番通報のうち、およそ3割が、緊急性の低いものだったと発表しました。スマートフォンの誤作動で、持ち主が知らない間に110番につながってしまうケースも相次いでいます。
福岡県警では、去年1年間に57万4000件の110番通報を受理しました。1日におよそ1600件、55秒に1件の割合です。
しかし、通報のうち、いたずらや無言電話が11万件、相談など緊急性の低いものが8万件と、あわせて全体の3割を占めました。
なかでも最近増えている事例があるといいます。
■警察官
「携帯電話の誤操作により、誤って110番につながってしまう事例が増加している。」
スマートフォンのなかには、電源ボタンを5回押すと、110番に自動的に発信される「緊急通報機能」が搭載された機種があります。
■通信指令室
「はい。通信指令室です。事件ですか、事故ですか。」
この機能が、かばんやポケットのなかで持ち主が知らない間に作動し、誤って110番につながってしまうケースが相次いでいるということです。
■福岡県警 通信指令課・吉松 雄一郎 次席
「110番の制度は本当に事件事故で困っている方へのサービスです。一分一秒を争う現場もあります。これによって人の命が助かることがあります。本当に必要な場合は躊躇(ちゅうちょ)なく通報してほしいと思います。」
警察は「悪質なウソの通報をしたことで逮捕されたケースもある」として注意を呼びかけています。
こちらは実際に福岡県警に寄せられた、緊急性の低い110番通報の内容です。
「雨が降ってきたから洗濯物を取り込んでほしい」
「合鍵がないから来てくれ」
「自動販売機にお札が詰まった」などといった通報もあったということです。
警察は、緊急ではない相談がある場合は、相談専用電話「#9110」を利用するよう呼びかけています。