福岡市のデパートで10月11日から、熊本県の特産品を集めた催しが始まりました。九州で初めてという、ふるさと納税でもらえるポイントで商品を購入できる物産展です。

熊本県津奈木町の八代海でとれた脂がのった太刀魚をそのまま揚げた天ぷらに、“幻の地鶏”とも呼ばれる天草大王を塩こうじにつけ込んだキングカツも堪能できます。

福岡市・天神の大丸福岡天神店で11日から始まったのは『もっと、もーっと！熊本展』です。

ことし6月に続き2回目の開催となった今回は、60店舗が集結し、熊本県のマスコットキャラクター『くまモン』も登場しました。

■元木寛人キャスター
「こちらには、熊本山江村の栗を使った商品が並んでいますが、こちらの渋皮煮は、あの観光列車『ななつ星』の秋のデザートにも使われているということです。」

熊本県は、栗の収穫量が西日本一ということもあり、会場には、今が旬の栗を使ったスイーツがずらりと並んでいます。

熊本の牛肉といえば、余分な脂肪が少なくヘルシーな『あか牛』も堪能できます。

『阿蘇あか牛丼』は、阿蘇の草原で育ったあか牛を、熊本の甘いしょう油とワインを合わせた自家製タレでいただきます。

■元木キャスター
「歯ごたえがあるんですが、ものすごくやわらかいですね。噛めば噛むほど肉のうまみが口いっぱいに広がって、最高です。」

実際に購入した人に話を聞きました。

■買い物客（福岡市から先週天草へ旅行）
「豚まん、みかん。みかんは天草に行ったときにおいしかったから、もうなくなったからまた買いました。ついつい買ってしまいますね。もう少し買おうかなと思います。」
「やっぱりおいしいものが多いということでしょうね。新鮮だし。」

多くの人で賑わうなか、会場では“九州初”の試みも行われています。

■元木キャスター
「あちら見てください、『熊本展でふるさと納税払いができる』と書いていますね。」

今回の催しで新たに導入されたのが『ふるさと納税払い』です。

■博多大丸 九州探検隊担当・上杉恵さん
「まずは『チョイスPay』のアプリをダウンロードして、会員登録すると、こういう画面に移ります。今回熊本展の特設ページをつくっているのでそこから入ってタップすると、実際に1万円の寄付で3000ポイントが（手に入る）。3000ポイントを3000円として、会場で通常のお買い物と同様に、電子決済と同じような形で買い物をしていただけます。」

アプリを通じて熊本県にふるさと納税すると、その額に応じてポイントが付与され、そのポイントを使って買い物ができる仕組みです。

■上杉さん
「インターネット上ではなく、実際に商品を目で見て、自分の欲しいものを欲しい分だけ納税して、その分当日その場でお持ち帰りいただけるのが一番のポイントです。ふるさと納税気になっているけれどやったことがないという人が、すごく気軽に体験できるイベントになっていますので、ご参加いただければ。」

新しい形のふるさと納税を利用しながら多彩なグルメを楽しめる『もっと、もーっと！熊本展』は、10月16日まで大丸福岡天神店で開かれています。

【商品を見て納税して持ち帰りOK】

改めて今回の『ふるさと納税払い』がどういう仕組みなのかまとめます。必要なのは、『チョイスPay』というスマートフォンのアプリです。このアプリのなかで、ふるさと納税をします。

例えば熊本県に1万円ふるさと納税すると、その場で返礼品として3000円分のポイントが付与されます。このポイントを使って今回の熊本展で買い物ができる仕組みです。

自分の目で商品を見て納税できることや、その場で持ち帰れることがメリットです。