変化を見せる広島の商圏 『ミナモア』開業で賑わう広島駅 紙屋町・八丁堀も活性化するには?【テレビ派・長島カイセツ】

広島テレビの長島清隆解説委員が、注目のニュースを分かりやすく分析・説明する『長島カイセツ』です。今回は、広島市中心部の街づくりについてお伝えします。
3月、広島駅の新しい駅ビル『ミナモア』が開業しました。大勢の人で賑わっていますが、『ミナモア』の開業で、広島の商圏はどう変わっていくのでしょうか?
3月24日に開業した『ミナモア』は、オープン前から多くの人が並び、列を作りました。『ミナモア』には、地下1階から地上9階まで217店舗が入ります。およそ3割は、広島初出店です。
■SHIROの買い物客は…
「けっこう並んでいたので、即行入って買いました。」
■ピエール・マルコリーニの利用客は…
「パフェです。期間限定って書いてあって、食感が全部違っておいしいです。」
「ニュースで見て、おいしそうだなと思ったので。駅からすぐなので、いいなと思います。」
2025年夏には、『ミナモア』2階に広島電鉄の「駅前大橋線」が乗り入れ、移動が便利になります。
広島市のこれまでの経済の中心は、紙屋町・八丁堀地区でした。しかし2023年、そごう新館が閉館し、一部の売り場を本館に移すなど縮小しました。
さらに『ミナモア』の開業に合わせて、ハンズが八丁堀から移転しました。
『ミナモア』開業の影響について、日本銀行に聞きました。
■日本銀行広島支店 支店長・中村武史さん
「(ミナモアは)開業して間もないが、多くの人が週末に訪れている。そうした形でのミナモアのにぎわいが、街中も含めて広がっていく。交流人口、関係する人口が増えていくことが、期待される。」
これまで紙屋町や八丁堀に行っていた人たちが、ただ広島駅に移動するだけでは、町全体の活性化にはつがりません。パイに例えると、パイの切り方を変えるだけではなくて、パイ全体を大きくしていくことが大切で、期待されるということでした。しかし、この2つのエリアに、同時に賑合いを作っていくのは、ハードルが高そうにも思えます。