川村拓夢、野津田岳人の海外移籍に伴い、主力を失ったサンフレッチェ広島の中盤。優勝争いのキーマンとしての活躍が期待されるのが、プロ３年目・満田誠です。後半戦へ強い覚悟を胸に秘めます。

■サンフレッチェ広島　満田誠選手
「まだあと半分あるので、チームも上位にまだまだ追いつける位置にいると思うので、自分がどれだけ貢献できるかが大事になってくると思うので、そこにこだわっていきたいなと思います。」

広島ユースから大学を経てサンフレッチェに加入した満田。ルーキーイヤーでクラブ新人最多の９得点をマーク。昨シーズンは佐藤寿人さんの背番号１１を受け継ぎ、中心選手へと成長しました。満田の強みは、どのポジションでも力を発揮できること。２０２４年の開幕戦は、中盤のボランチとして出場。ハードなプレスと豊富な運動量で攻守に躍動し、新スタジアム初勝利に貢献しました。

試練をプラスに変えて

５節のガンバ大阪戦では、前線の１.５列目となるシャドーストライカーにポジションを移し、体を張ります。チームは、開幕から１１試合負けなしと好スタートを切りましたが、試練が訪れます。チームは６試合勝ちから遠ざかり、満田の得点もＰＫの１点のみ。そして５月１９日に、スタメンから外れました。

■サンフレッチェ広島　満田誠選手
「結果としても内容としても、納得のいくプレーはできなかったんですけど。自分の今の立ち位置もそうですし、チームの結果も負けている試合で点が取れていないシーンで、攻撃の選手である自分も、ゴールを決められていないところが、自分にとってまだまだ足りていないのかなって思います。」

「チームを勝たせるプレーを…。」６月１９日の横浜Ｆマリノス戦。満田は５試合ぶりの先発復帰を果たしますが、２度の警告を受けて、プロ初の退場処分と、次の試合の出場停止となりました。もどかしさを感じながらも、満田は常に自分自身と向き合いつづけました。

■サンフレッチェ広島　満田誠選手
「チームとしても勢いある中で、自分の退場で流れを崩した中で、次の柏レイソル戦でしっかり勝ち切ってくれたことはチームメートに感謝したいですし。チームに迷惑をかけた分、次の試合からより一層チームに貢献したいと思っているので。あの経験が自分にとってプラスにしていかないといけないのかなと思います。」

何度でも立ち上がる満田。原動力になっているのが、仲間との誓いです。ユース同期の川村拓夢と大迫敬介。６月、川村の海外移籍前最後の試合では、３人で約束を交わしました。

■サンフレッチェ広島　満田誠選手
「お互いに頑張ろうという言葉をかけたし、３人でそういう話をしていたので。それぞれポジションは違いますけど、３人がいい刺激を与えあっていけたら、３人とも成長できると思うので。（川村は）日本代表にも入って代表選手とやって、この夏海外移籍も踏み切ったことは、自分にとっても刺激になりますし、負けていられないという気持ちになるので、それぞれの場所で頑張って、またいつか一緒にプレーできればいいのかなと思います。」

仲間との約束を胸に、再出発を誓った満田。チームを救った川崎戦でのゴールは、後半戦に向け、強い覚悟を込めた一振りです。

■サンフレッチェ広島　満田誠選手
「チームの勝利のために、毎試合自分が渡される役割を全うして、結果で示せればいいのかなと思います。」

【元気丸　２０２４年６月３０日放送】