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「行政処分を重く受け止める」長生堂製薬で薬の製造方法などに違反があったとして県は業務停止処分【徳島】

2025年3月27日 11:27
「行政処分を重く受け止める」長生堂製薬で薬の製造方法などに違反があったとして県は業務停止処分【徳島】
徳島市の医療品メーカーで薬の製造方法などに違反があったとして、徳島県は3月27日にこのメーカーに対し、一部工場の業務停止などの行政処分を下しました。

処分を受けたのは徳島市国府町に本社があり、ジェネリック医療品の製造販売などを行う「長生堂製薬」です。

徳島県によりますと、長生堂製薬は2021年10月、国の承認と異なる手順で製造するなどの違反があったとして、県から業務停止処分を受けました。

しかし同社の川内工場では、その後も業務の改善が見られず、少なくとも2023年以降、同様の違反が確認されたということです。

会社側からの報告と、県の立ち入り検査で明らかになりました。

コロナ禍で薬の需要が拡大する中、製造部門が納期に間に合せるため必要な報告や処理を行わなかったことが原因です。

長生堂製薬では、製造工程の不備が品質に影響している恐れがあるとして2品目の薬を自主回収しています。

これらの事態を受けて徳島県は、27日付で長生堂製薬の川内工場を28日から32日間の業務停止に、メーカー全体に業務改善命令を下しました。

長生堂製薬は、「行政処分を重く受け止め、業務改善施策を見直し再発防止に取り組んでいく」とコメントしています。

最終更新日:2025年3月27日 12:07
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