「こちら海上保安庁です。前方の小型船舶、停船してください」

10月15日、徳島県牟岐町の港で行われた訓練は、2025年に開催される大阪・関西万博を前に、海からの不審者やテロを未然に防ぐためのもので、牟岐警察署や徳島海上保安部、牟岐町漁業協同組合などから合わせて15人が参加しました。

訓練は、海上保安部の巡視艇が海上パトロール中に牟岐港沖合で外国船籍と思われる不審船を発見、停止を求めるも拒否した不審船が牟岐港に接岸し、不審者が逃走したとの想定で行われました。

「ストップ、ストップ、ダウン、ダウン」

そしてナイフを振りかざす不審者を、駆け付けた警察官が拳銃と刺股で牽制し取り押さえ逮捕しました。

また海上保安部の乗組員が不審船に乗り込み、爆発物などの危険物を探す船内検索の訓練も行われました。

（牟岐警察署 井上拓警備課長）
「テロや密航事件、海と陸に関わる犯罪事件の対処能力を向上させることが出来たと思う」