九州を横断して熊本から宮崎まで整備が進む九州中央道。2月11日に熊本県山都町を通る10キロあまりの区間が開通しました。通潤橋など観光地へのアクセス改善が期待され、連休最終日の12日は多くの人で賑わいました。

開通したのは、九州中央道の山都中島西インターから山都通潤橋インターまで10.4キロの区間。熊本市と山都町の中心部を約70分で結びます。

■熊本県・蒲島郁夫知事
「九州中央自動車道は南海トラフ地震などの大規模災害に対応できる命の道、九州全体の経済を支える経済の道、そして沿線市町村の地方創生の道として大きな効果が期待される必要不可欠な道路であります」

開通に先立って開かれた式典では、防災力の向上や産業の活性化に期待の声が上がりました。

■松本茜記者
「インターチェンジのすぐ向かいにある道の駅は駐車場がいっぱいになるほど多くの人でにぎわっています」

1月に移転オープンした道の駅通潤橋では、開通を祝い地元の農業団体などが芋煮を振舞いました。訪れた人のなかにはさっそく九州中央道を利用した人も…

■御船町から
「きょうはここ(道の駅)に来ました。新しい道の駅ができて野菜もいっぱい売っているという情報があり買いに来た。だいぶアクセスはよくなった」

インターチェンジから1キロほどの距離にある国宝・通潤橋。ツーリングで訪れたというこちらの女性は、開通に合わせて山都町を訪れたといいます。

■菊陽町から
「時間も(国道のルートより)20分くらいは早かったのかな。スムーズでした」

■熊本市から
「バイクで熊本から高千穂に行くとかなると山道で遠かったりするが、だいぶ短縮されると思う」

九州中央道開通をきっかけにしたにぎわいを持続できるよう、地元の人も意気込んでいます。

■山都町で有機野菜を栽培・田上貴士さん
「道の駅が拠点となって山都町の有機野菜が発信できれば良いと思う」

■道の駅通潤橋梅本和宏駅長
「山都町をPRするためにいろいろなイベントを開催してにぎやかに持って行きたい」