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「今の私 彼氏いますか?」地震後に埋めたタイムカプセル 5年前の自分から手紙

2024年2月12日 10:04
「今の私 彼氏いますか?」地震後に埋めたタイムカプセル 5年前の自分から手紙
熊本県益城町の飯野小学校で掘り出されたのは、タイムカプセルです。熊本地震の仮設団地で交流していた住民や児童が5年前に埋めたものですが、その中から出てきたものとは…。

校庭の隅に集まっていた人たち。スコップで掘り起こしていたのは、みんなで埋めたタイムカプセルです。
熊本地震の後、県内で唯一グラウンドに仮設団地が建設された益城町の飯野小学校。

「飯野小仮設団地」では地震で自宅を失い入居した人たちと、学校に通う児童との交流が生まれました。
5年前、2019年2月11日。解体されることになった仮設団地の思い出を残そうと、みんなでタイムカプセルを埋めることにしました。

■参加者
「地震の怖さも体験しましたが人とのつながりの大切さも知りました。5年後もこのつながりを持ち続けたいです」

避難生活をきっかけに生まれた絆を未来につなごう。5年後に再びここに集まり、みんなで掘り起こすことを決めました。
そして迎えた約束の日。小学校になつかしい顔が集まりました。

地震当時、飯野小学校の校長だった柴田敏博さんも見守ります。

■飯野小学校元校長・柴田敏博さん
「何が入っているのかな。なんか書いたのは覚えているのですけどね」

掘り始めてから数十分。
あの日埋めたカプセルが姿を現しました。

■小学5年生(当時6歳)
「楽しかったです。何が出るかを楽しみにしています」

■高校1年生(当時小5)
「5年後の自分に手紙を書いて確か埋めた気がする。将来の夢とか書いた気がする…覚えてない」

5年の間に大きくなった子どもたち。中にはこんな再会もありました。

■仮設団地自治会長・草野圭介さん
「まだこの子が小さいときによく遊んでいたとにかくかわいかった。この子がこんなに大きくなったと言うのもきょう初めて(知った)」

仮設団地で出会いよく一緒に遊んでいたという2人。当時4歳だった男の子も小学3年生になりました。思い出話も盛り上がる中、いよいよタイムカプセルを開封します。
中から出てきたビニール袋。大切に入れられていたのは「5年後の自分への手紙」でした。

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