【課題は価格】非常電源にもなる熊本大の電動スクールバスの取り組みが環境大臣賞
スクールバスを電動化する熊本大学の取り組みが、温暖化の軽減などに功績があったとして今年度の「気候変動アクション環境大臣表彰」を受賞することになりました。
環境大臣表彰が決まったのは、熊本大学大学院先端科学研究部の松田俊郎特任准教授らの取り組みです。松田准教授は、開発した電動スクールバスを球磨村で運行する実証実験を今年3月まで行いました。
その結果、CO2の削減効果に加え、電動バスを非常電源として利用できることも確認し、平常時にも災害時にも有効活用できるということです。
■熊本大学大学院 松田俊郎特任准教授
「普通の非常電源と違って、困っている所に走って行って電気をあげられるので、そういった面でも非常に有効な技術と思う。今回の受賞を機に、全国に成果を広めていきたい」
課題は1台2200万円前後とされる価格で、松田准教授は大量生産による低価格化に加え、国や自治体からの補助に期待したいとしています。