熊本県益城町で、元々闘犬とされる大型のアメリカンピットブルテリア、いわゆる「ピットブル」など複数の犬が逃げ出し、警察は30日、逃げていた9匹も全て捕獲したと発表しました。

警察と熊本県によりますと7月22日、益城町で元々闘犬とされるアメリカンピットブルテリアなど複数の犬が逃げ出し、警察と保健所が6匹は捕獲したものの他の犬を探し続けていました。警察は30日までに「逃げ出したと把握している全ての飼い犬9匹を捕獲した」と発表しました。

捕獲された9匹を含む、飼育されていた28匹のうち、そのまま敷地内で飼われている1匹と知り合いの家に保護された2匹を除いた25匹が熊本県愛護センターや保健所に送られたということです。

また熊本県の調べによりますと、飼い犬28匹のうち益城町に登録された犬は2匹だけで、すべての犬が去年以降、狂犬病の予防接種を打っていなかったということです。

犬の飼い主は住んでいる自治体に飼い犬を登録し、毎年、狂犬病の予防接種を受けさせることが狂犬病予防法で義務付けられていて、違反した場合20万円以下の罰金が科せられます。

熊本県は保健所を通じ、飼い主でブリーダーの男性(55)に指導を行い、警察はほかの法令違反がないかを調べています。一方、飼い主の男性は保健所に対し「犬を返してほしい」と要望しているということです。