熊本市教育委員会は、今年度の教員採用試験で合格者数が採用予定数を下回ったことから初となる追加募集を行います。

熊本市教育委員会によりますと、今年度の教員採用試験で314人を採用する予定でした。しかし、出願を締め切った時点で募集定員に達していなかった教科があったほか、定員を超える出願があった教科でも基準の点数に達する受験者がいなかったことから、合格者は262人で52人足りませんでした。

昨年度も初めて合格者が採用予定者を下回りましたが、不足人数が4人だったため追加募集が行っていませんでした。しかし今年度は50人以上下回ったことから、初めて追加募集を行うことになりました。

合格者数が採用予定者数を大幅に下回った要因について熊本市教育委員会は、大量採用世代の退職や学級数の増加を背景に今年度の採用予定者数は過去2番目に多かった一方で、志願者数は少子化の影響もあり年々減少傾向にあることをあげています。

追加募集するのは主に特別支援教育を担当する｢特別支援教育推進｣の教諭や中学･高校の英語や数学など7教科です。準備期間が短いため筆記試験は行わず模擬授業と面接で選考します。

これまでにない試験形態のため過去、採用試験に合格した経験のある人や熊本県外の学校で正規職員として勤務している人、過去に正規職員として公立学校で勤務していた人を対象としています。また、特別支援教育推進は、特別支援学校や盲学校などの免許を持っていない人も採用後に免許を取得することを条件に受験することができます。

追加募集は10月4日から21日までで、12月1日に試験が行われます。