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富山県立高岡支援学校 送迎バスに設置義務の安全装置未設置

2024年7月9日 20:02
富山県立高岡支援学校 送迎バスに設置義務の安全装置未設置

送迎バスでのこどもの置き去りを防止するため、安全装置の設置が義務化されている中、富山県内の特別支援学校で、安全装置を設置せずにバスが運行されていることが分かりました。県教育委員会は設置が遅れた理由について、装置を設置するスケジュール調整や事務手続きが遅れたためとしています。

安全装置が設置されていないのは、県立高岡支援学校で生徒を送迎するために使用されているバスです。

静岡県の認定こども園で園児がバスに置き去りにされ死亡した事件を受け、国は2023年4月から送迎バスへの安全装置の設置を義務付け、2023年度末までの猶予期間を設けていました。

2024年4月以降、設置しない場合は、行政指導、改善命令などの対象になりますが、県立特別支援学校の送迎バス27台のうち4台が安全装置がついていない状態で運行していました。

順次、設置を進めていますが、9日現在で県立高岡支援学校で小学部から高等部までの30人が利用している送迎バス1台でまだ設置されていません。

このバスは、県内のバス事業者に運行を委託していますが、安全装置は学校側で設置することになっていました。7月13日には安全装置が取り付けられる予定です。

県教育委員会の特別支援教育課は、設置が遅れた理由について、バスは送迎専用でなかったことから安全装置を設置するスケジュール調整や事務手続きが遅れたためとしています。

また、義務化されている安全装置をつけていなかったことについては「大変重く受け止めている。速やかに設置を済ませ、より安全に運行したい」と話しました。

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