「山が崩れてこないか怖い」立山町で一時避難指示 30日から1日にかけ 富山県内大雨
1日未明から大雨となった県内では、立山町などに一時、土砂災害警戒情報が出ました。
立山町では一部の地区に避難指示が出され、住民が公民館に避難しました。
1日朝、激しく降った雨は…
濁流となって水路や川を下りました。
県内では土砂災害警戒情報が立山町、上市町、南砺市に相次いで出されました。
山沿いの地区では土砂災害の危険性が急速に高まり、立山町は午前7時前後に芦峅寺地区の141世帯と千垣地区の68世帯に大雨警戒レベル4の「避難指示」を出しました。
千垣公民館には、高齢者を中心に地元の住民10人が避難しました。
千垣地区の区長
「この地区は傾斜地があるから早めに避難ということで皆さんに声をかけていこうと」
住民の女性
「山が崩れてこないか 怖い」
土砂災害警戒情報や避難指示は1日午前11時半に解除されましたが、住民は不安な朝を過ごしました。
吉田颯人記者
「こちらは黒部川です。大雨の影響で上流からこのように濁った水が音を立てて流れ込んでいます」
現場の状況を確認している男性
「堤防決壊などしなければいい」
6月30日朝の降り始めからの降水量は、上市町東種で115ミリ、立山町芦峅寺で91ミリ、南砺市五箇山で85.5ミリに達しました。
雨の影響で、JRは城端線で始発から4本が、高山線で特急ひだ6本が運転を取りやめました。
雨は1日午前中でほぼ収まり、一時出されていた大雨や洪水の警報も、午後にはすべて解除されましたが、まとまった雨で地盤が緩んでいるおそれがあるので引き続き土砂災害に注意してください。