大阪・関西万博開会式で「こきりこ」 地元から喜びの声

大阪・関西万博はおととい、開会式が行われきのう開幕しました。開会式では南砺市五箇山地域に伝わる民謡・こきりこがアレンジされて使用されました。この「こきりこ」の使用は地元の人たちにとっても予想外のサプライズで、喜びの声が地元から上がっています。
おととい行われた大阪・関西万博の開会式。オープニングアクトでは去年開催されたパリオリンピック・ブレイキン女子の金メダリスト、湯浅亜実さんらがパフォーマンスを披露しました。
そして、聞こえてきたのは…富山県民には聞き覚えのあるメロディー。五箇山の民謡「こきりこ」をアレンジした楽曲です。
「伝統芸能と現代文化の調和」がコンセプトの一つとなった開会式の場で、「こきりこ」と「ブレイキン」のコラボレーションが世界に向けて発信されました。
この開会式について地元・越中五箇山こきりこ唄保存会の岩崎喜平会長は
越中五箇山こきりこ唄保存会 岩崎喜平会長
「開会式がどんなもんかなと見てたんですよそしたら突然こきりこが流れてきてびっくり仰天」
地元の人たちにとってもサプライズでした。
岩崎さんは世界に向けて披露される場でこきりこが使用されたことを嬉しく思っていると話します。
越中五箇山こきりこ唄保存会 岩崎喜平会長
「五箇山っていま観光客の方とても外国の方多いんですよ世界に向かって発信しているこれ外国から来られた人にでも万博のオープニングで採用された唄ですよって説明できますし、会場におられて喜んだのは陛下と秋篠宮さまだと勝手に思とるが。なんでかって言ったら、学習院の高校の時に宿泊学習で陛下も秋篠宮さまも(五箇山に)来られて。こきりこもよくご存じですわ」
こきりこは地元の人たちにとって誇りで、岩崎さんはしっかりと継承していきたいと話します。
越中五箇山こきりこ唄保存会 岩崎喜平会長
「次代を担うのは子どもたちですから、子どもたちがちゃんと受け継いでくれればいいなと思っています。子どもたちにも自信をもって教えられますし、私たちの仕事はそういうことだと思ってます」
一方、きのう万博会場では「一万人の第九」と題したイベントが行われ、富山市出身のソプラノ歌手・高野百合絵さんがソリストとして舞台に立ちました。
高野さんはソプラノ歌手として活躍し、オペラへの出演も重ねるなど、注目を集めるアーティストです。
高野さんはSNSの「X」では「生涯忘れられない経験となりました。第九が訴える愛と平和のメッセージが、日本から世界へと届きますように」と喜びや思いをつづっています。