発電所改修工事での死亡事故 工事請負の会社と現場責任者を書類送検
去年6月、上市町の工事現場で、倒れてきた仮設クレーンの部材の下敷きになり男性作業員が死亡した事故で、魚津労働基準監督署はきょう、工事を請け負っていた長野県の会社と現場責任者だった男性社員を書類送検しました。
この事故は去年6月、上市町にある発電所の改修工事現場で仮設クレーンの解体作業が行われていたなか、クレーンの鉄の部材が倒壊し、46歳の男性作業員が下敷きになって死亡したものです。
魚津労働基準監督署はきょう、工事を請け負っていた長野県の建設会社「長野索道」と、現場責任者だった40代の男性社員を、労働安全衛生法違反の疑いで富山地方検察庁に書類送検しました。
労働安全衛生法は、解体作業では、危険防止のため作業指揮者を選んで指揮させなければならないと定めていますが、この男性社員は、自身を指揮者にしたにも関わらず、事故発生時に状況の監視などをしなかった疑いがあるということです。