先月の入善町のイベントで発生した、カキによるノロウイルスが原因とみられる集団食中毒で、これまでに症状を訴えた人は111人にのぼっています。

この集団食中毒は、先月22日と23日に入善町で行われた入善ラーメンまつりで、蒸しガキを食べた参加者が下痢やおう吐、腹痛などの症状を訴えたものです。

富山県によりますと、症状を訴えた人は当初の発表では17人でしたが、その後増加し、きょうまでに111人にのぼっています。いずれも軽症だということです。

原因は、カキに付着したノロウイルスとみられ、蒸しガキが十分に加熱されていなかった可能性があります。

県は「ノロウイルス食中毒注意報」を出しています。期間は今月10日までで、調理の前後やトイレの後には手洗いをていねいに行うこと、カキなどの二枚貝をはじめ食品は十分に加熱して食べることなどを呼びかけています。

またノロウイルスに対してアルコールによる消毒は有効ではないため、おう吐物などを片付けるときは、使い捨ての手袋を使い塩素系の消毒剤で消毒するようにしてください。