県内で死者も…ノロウイルス感染 防ぐためには
県内でこのところノロウイルスによるとみられる食中毒が相次いでいて、感染した高齢者がおう吐による窒息で死亡したことがきのう明らかになりました。ノロウイルス感染の現状と感染防止対策について医療の現場で聞きました。
富山市の政岡内科病院です。
ノロウイルス感染が疑われる患者が、このところ多く来院しています。
医師「感染性胃腸炎の患者の半分以上がカキ貝食べている」
政岡内科病院・政岡陽文院長「1日、感染性胃腸炎の方が4~5人くらい来ておられます。カキ貝食べてない?と聞くと半分以上の患者さんがカキ貝を食べている」
ノロウイルスによる食中毒は、ウイルスがついたカキをはじめとする二枚貝などを十分加熱せずに食べたり、感染した人の手や指からウイルスが付着した食品を食べたりすると発生します。
県内では今年、ノロウイルスによるとみられる集団食中毒が4件発生し、患者はきのうまでに387人にのぼっています。
富山市のサービス付き高齢者向け住宅では男女11人におう吐の症状がみられ、そのうち、80代の男性が吐いたものをのどに詰まらせて死亡しました。
ノロウイルスは、患者の便に加えて施設の食事の調理に関わった職員1人の便からも検出され、調理の際に、ウイルスが付着した可能性があります。
一方、入善町で先週末に開かれた食のイベントではあわせて17人が食中毒の症状を訴えました。
「蒸したカキ」を食べたことが原因とみられ、ノロウイルスによるものとみられます。
政岡内科病院・政岡陽文院長「生温い加熱だと残っているんですよウイルス。それで発症する。しかもノロウイルスはウイルスの量が少なくても発症するんですね。それだけ感染力が強い」
手洗いや加熱など対策を アルコール消毒は有効ではない
県はきのう、今シーズン初の「ノロウイルス食中毒注意報」を出しました。
期間は来月10日までで、感染防止を呼びかけています。
ノロウイルスによる食中毒を防ぐために、注意する点です。
「トイレの後や調理の前などはしっかりと手洗いをする」。
さらに「腹痛や下痢などの症状があれば早めに病院にいき調理は控える」。
「食品は十分に加熱する」。
そしてノロウイルスに対してアルコールによる消毒は有効ではありません。
おう吐物などを片付けるときは、使い捨ての手袋を使い塩素系の消毒剤で消毒してください。
普段の生活から注意することで、感染を防ぐことができます。