JR美祢線 高速輸送システム(BRT)での復旧にかかる費用はおよそ55億円 JR西日本が示す 復旧にかかる期間は3年から4年程度
全線運休が続く山口県のJR美祢線のニュースです。
交通の復旧について検討する4回目の会議が開かれ、JR西日本はバスによる高速輸送システム(BRT)での復旧にかかる費用はおよそ55億円かかるとの見通しを示しました。
復旧検討部会は美祢線の復旧に関し、鉄道と鉄道以外の交通手段による2つの可能性を費用や災害耐性などの観点から調査・検討するもので、沿線の自治体3市と県、JRで構成されています。
これまでの会議でJR西日本は、鉄道以外での復旧において走行空間や車両、運行管理などに工夫を施し高い利便性を提供するバスシステム(BRT)での検討を提案していて、今回の会議では概算の復旧費を示しました。
(JR西日本 広島支社 能登 一明 地域交通課長)「概算復旧費は約55億円となります。」
費用は、①湯ノ峠駅から厚保駅の一部区間にBRT専用道を設ける、②運行本数は被災前の鉄道の1.5倍とするなどの条件で示されたもので、このうち専用道整備に係る費用はおよそ45億円などとなっています。
また、復旧に必要な期間は着工後から3~4年程度を見込んでいるということです。
これまでの会議ではJRから鉄道での復旧に関する情報も示されていて、概算費用として58億円以上、必要期間は厚狭川の改修工事と並行しても少なくとも10年は必要であるとしています。
(美祢市 地域振興課 中島 紀子課長)「(今回の会議で)おおよその復旧パターンとメリット・デメリット等の整理ができたと思いますので、今後は美祢線利用促進協議会の総会で検討結果を報告して意見をいただきたい。」
美祢線利用促進協議会の総会はことし5月に開催予定です。