「市民生活への影響はない」 岩国市の独自のPFAS調査 国の暫定目標値を大幅に下回る
アメリカ軍岩国基地周辺で人体に悪影響を及ぼすPFASが検出されていた問題。
岩国市は「国の暫定目標値を大幅に下回った」とする独自調査の結果を公表しました。
岩国基地周辺の水域ではことし、民間の2団体の調査により、PFASの該当物質が国の暫定目標値「1リットルあたり50ナノグラム」を超えて検出されていました。
岩国市はこれを受け市独自の調査に踏み切り、12月4日に基地周辺の4地点で水を採取して民間業者に分析を依頼しました。
福田市長は26日の記者会見でその結果を公表。
1リットルあたりでは最も高い地点で1.0ナノグラム、最も低い地点で0.6ナノグラム未満と、国の暫定目標値「50」を大きく下回ったとしています。
(岩国市 福田良彦市長)「しっかりとした手続きを踏まえ、採水・分析をして結果が出た。今回の調査結果を客観的に踏まえると、市民生活への影響はないという判断。」
一方で、11月に岩国基地に配備された機体を含むオスプレイについて、アメリカ軍が飛行停止措置やその解除を行ったのに国からの情報提供が遅れた件には苦言を呈しました。
(岩国市 福田良彦市長)「国から市へ適宜適切な情報提供があったとは言い難く、国に改めて強く求めていく。」
そのうえで、オスプレイの飛行再開に向け追加の安全対策が講じられるとの国の説明内容については「問題視することではない」と述べました。