去年11月の山口・死亡引き逃げ事件 被告に懲役4年6か月を求刑 判決は17日

去年11月に山口市で起きた死亡ひき逃げ事件の裁判が開かれ、検察側は、「危険極まりない運転行為」などとして懲役4年6カ月を求刑しました。
過失運転致死アルコール等影響発覚免脱などの罪に問われているのは、山口市黒川の飲食店経営の男(45)です。
起訴内容によりますと、被告は去年11月、酒を飲んだ状態で乗用車を運転し、山口市穂積町の市道で車いすの男性をはね死亡させた上、飲酒運転の発覚を免れるためそのまま現場から逃走したなどとされています。
4日の裁判で検察側は、「運転直前まで飲酒し、身体にアルコールが残っているのを明確に認識しながら運転しており、危険極まりない運転行為」と指摘したうえで、「事故後、男性を救護せずにそのまま立ち去ったことが死に直結したものと考えられ、不救護の態様も極めて悪質」などとして懲役4年6カ月を求刑しました。
一方、弁護側は、男性の親族とも示談が成立していることなどから、執行猶予付きの判決を求めました。
判決は、今月17日に言い渡される予定です。