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「3年たっても…終わりが見えない…停戦になっても戦争は終わらない」山口県に住むウクライナ出身女性が語る願い

2025年2月24日 19:30
「3年たっても…終わりが見えない…停戦になっても戦争は終わらない」山口県に住むウクライナ出身女性が語る願い

ロシアによるウクライナ侵攻が始まって3年、未だ戦闘終結への道筋はみえていません。

遠く山口県下松市から母国を思うウクライナ出身の女性に話を聞きました。
「3年もたって、慣れてきて、戦争もずっとあった感じで不思議な感じ」

こう話すのはウクライナ出身で、夫と2人の子どもとともに山口県下松市で暮らす古谷ニーナさんです。3年前始まったウクライナ侵攻…。

これまで民間人も含め、多くの人が命を落としているのを、遠く離れた日本で見てきました。

「(始まったときは)世界戦争になるんじゃないかなと思った。悲しくなった、信じられないことが起きてしまうって思って、3年たっても終わりが見えない戦争で、ロシアはどんな手を使うかまだ恐れている」

ニーナさんは去年(2024年)夏、2人の子どもを連れて母国・ウクライナに一時帰国、その現実を目の当たりにしました。

Q.現地ウクライナで印象に残っているのは?
「サイレンですね…サイレンはよく鳴る。子どもと公園行くときとか、寝る前とか、毎日鳴る、1日2~3回とか。外国にいる私は、ウクライナは強いと思ってしまう。でも今回ウクライナに行って思ったのは、疲れてきているということ」

あれから3年…いまアメリカのトランプ大統領は戦闘終結に向け、ロシアとの協議に乗り出していますが…その交渉はウクライナの頭越しに進められています。

「トランプ大統領は戦争を止めたい。ただウクライナの立場を良くして停戦したいわけではない。このくらいの戦争を始めて(ロシアに)罰がないのはおかしい。停戦になっても戦争は終わらない。ロシアが望むのはウクライナが無くなること。現状、ウクライナが弱い立場にいる現状を考えながら、今後を考えていきたい、まだまだ、休めない」

ニーナさんは現地にいない分、ここでできることに全力で取り組みたいと話します。

「ウクライナを知るための活動と寄付を集めること」

Q.私たちにできることは?
「長ければ長くなるほど、関心とかは薄くなるから、ウクライナを学ぶこと」

最後に、ニーナさんに願いを聞きました。

「世界戦争になって欲しくないのが一番。うまく戦争を止めたら一番いいし、そうなって欲しい」

最終更新日:2025年2月24日 19:30
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