「進め方に問題があったとは考えていない」 中間貯蔵施設の建設計画が進められている上関町の町議会で質疑
中国電力による使用済み核燃料の中間貯蔵施設の建設計画が進められている上関町の、町議会12月定例会の一般質問があり、中間貯蔵施設に対して推進派、反対派から質問が相次ぎました。
一般質問では、5人の議員が質問に立ちました。
中間貯蔵施設の建設計画ではことし4月にボーリング調査が始まり、11月に現地での掘削作業が終了。
今後、採取した試料の分析が進められ、立地が可能かどうか町に示される予定となっています。
議員らは国内初となる中間貯蔵施設が11月に青森県むつ市で事業を開始したことや、これまでの対応ついて町長の考えを質しました。
(古泉議員)「今回のむつ市のリサイクル燃料備蓄センターの事業開始に対する町長の受け止めはいかがかお伺いします。」
(西町長)「貯蔵後の搬出後の懸念や、再処理工場の完成時期等住民の皆様の心配を払拭できるよう先進地等の状況を注意深く見ていきたい。」
(山戸議員)「これまでの進め方や情報の発信の在り方には問題があると私は考えますが、町長のお考えをおたずねします。」
(西町長)「調査検討の申し入れに対する判断は まず、中国電力に立地可能性に関わる調査をさせてみて、適地か否か。また適地であれば具体的なものかをきちんと住民の皆様に説明するために行ったものです。そのため進め方について問題があったとは私は考えてはおりません。」
また、説明会などについては立地可能性調査の結果が適地となった場合、中国電力には事業計画を、国からはエネルギー政策を説明してもらう考えであることを改めて説明しました。