丸みを帯びたデザインの不思議な車…じつは自動運転バス 記者が乗ってみた
いま、あまり見たことがない形の車が周南市を走っています。
この”不思議な車”は一体?取材しました。
午前9時過ぎの周南市の市道。
ゆっくりと走ってきたの車。
丸みを帯びたデザインで角のようなものもあります。
実はこの車、「自動運転バス」なんです。
周南市では来月から実際に客を乗せて走る実証運行が始まりますが、ルートを問題なく走ることができるかをチェックするテスト走行が今月から始まっているんです。
(小林記者)
「こちらがそのバスなんですが車内を入りますと一般的な車にあるようなハンドル・ブレーキがありません。まさに近未来です。」
走行ルートのほかに、停止線や人などを感知すると停止するという条件をプログラムすることで自動運転が可能になるということです。
車体にはたくさんのカメラが設置されていました。
(担当者)
「遠隔監視とか車体がちゃんと走っているか遠隔で見たりするがそれ用のカメラが12個ついている」
安全性を高めるため障害物を感知するセンサーは10個。
障害物を認識すると車が止まるように設定されています。
(担当者)
「いま歩行者を見ています(認識しています)」
センサーの感度を高く設定しているためテスト走行ではちょっとした問題も・・・・
「側溝に生えている雑草とかを認識してしまう」
小さな雑草にも反応してバスが停止。
担当者たちは走行ルートの草抜き作業にも力を入れているということです。
バスの定員は10人で走行時速は最大18キロ。
来月からの実証運行ではオペレーターが常に乗り監視・一部操作することになっています。
「車が止まった後に周りの安全確認して出発していいですよという合図はオペレーターが出しています」
この実証運行は県が周南市などと連携し取り組むものでJR徳山駅から徳山動物園までの区間で実施。
現在は、走行ルートを何度も走らせながら安全性の確保に取り組んでいるということです。
(山口県デジタル推進局デジタル政策課 岡﨑健一主査)
「地域の公共交通の課題やまちの活性化も狙っていますので、多くの市民の方県外の人も興味をもってもらい乗っていただいて喜んでいただく。そういう環境を作っていきたい。」
自動運転バスの実証運行は来月1日から開始する予定で誰でも無料で利用できるということです。