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掲げた旗に”復興誓能登”の文字 石川・能登町伝統の「とも旗祭り」

2024年5月2日 19:33
掲げた旗に”復興誓能登”の文字 石川・能登町伝統の「とも旗祭り」
海の安全や豊漁を祈る能登町小木の「とも旗祭り
ことしは地震の影響で湾内での漁船の巡航は中止しましたが地元の中学生が作った復興を誓う「とも旗」が掲げられました。


まだ薄暗い、けさ4時、能登町の小木では。


「起きんかー」

子どもたちが太鼓を鳴らし町の人を起こして回っていました。

きょうは毎年この時期恒例の「とも旗祭り」です。
この祭りは県の無形民俗文化財に指定されている地元の御船神社の春祭りで、毎年、のぼり旗や大漁旗を掲げた船が、港や湾の中を巡航します。


ことしは地震の影響で港が被害を受けるなどしたことから船の巡航は取り止め神事のみとなりましたが…

「よいとこしょーよいとこしょー」


船に一本だけ掲げられた巨大なとも旗。

制作したのは小木中学校の生徒たち。
毎年、授業の一環でとも旗を作り続けてきましたが生徒の減少により来年3月、閉校に。ことしが最後の取り組みとなりました。


旗に描いた文字は。

小木中学校 生徒会長・浦田羽菜さん:
「復興誓能登って書いてあります。(当初は)願うにしようっていう話だったんですけど自分たちで復興はしていくものだから誓った、私たちが誓うっていう意味で」
「これからどれだけ時間かかるかわからないんですけどきれいな小木に戻って、こういうふうに祭りができるように頑張っていきたいと思います」

一本だけ掲げられたとも旗の文字。

閉校する小木中学校の最後の生徒たちの強い思いが刻まれていました。

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